ブランドアイデンティティプリズム
Brand Identity Prism
一文でいうと
ブランドを外面的特徴・性格・文化・関係性・反映・自己イメージの6面で捉える、Kapferer提唱の分析フレームワーク。
詳しく
基本的な意味
ブランドアイデンティティプリズムは、フランスの経営学者ジャン・ノエル・カプフェレが提唱したフレームワーク。ブランドが持つ意味を、外面的特徴(Physique)、性格(Personality)、文化(Culture)、関係性(Relationship)、反映(Reflection)、自己イメージ(Self-image)という6つの面から立体的に整理する。ロゴや色などの見た目だけでなく、ブランドが顧客との間に築く関係性や、顧客がそのブランドを持つことで自分をどう見せたいかという内面まで含めて捉える点が特徴。
構成要素
6つの面は送り手側と受け手側の2軸、外面と内面の2軸で整理される。Physique(外面的特徴)とPersonality(性格)は送り手であるブランド自身の外面・内面を表し、Reflection(反映)とSelf-image(自己イメージ)は受け手である顧客の外面・内面を表す。Culture(文化)とRelationship(関係性)は両者をつなぐ中間的な要素として位置づけられる。6面すべてに矛盾がない状態が、一貫したブランドアイデンティティとされる。
なぜ重要か
ロゴやスローガンといった表層的な要素だけを整えても、顧客がそのブランドをどう捉え、どう自己投影するかという内面的な部分がずれていれば、ブランドは一貫して見えない。このフレームワークは、外から見える部分と顧客の内面に働きかける部分の両方を点検する視点を提供する。
よくある誤解
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が理念の整理であるのに対し、ブランドアイデンティティプリズムは理念を含むブランド全体の意味を多面的に構造化する点で異なる。理念策定の後工程として、その理念が顧客の目にどう映るかを検証する目的で使われることが多い。