CAC
Customer Acquisition Cost
一文でいうと
新規顧客を1人獲得するためにかかった広告費・人件費などの総費用を指す顧客獲得コストの略称。
詳しく
基本的な意味
CAC(Customer Acquisition Cost)は、新規顧客を1人獲得するのに要した費用を示す指標を指す。一定期間にかけた広告費や販促費、営業担当者の人件費などの合計を、その期間に獲得した新規顧客数で割ることで算出される。
計算式
CACは基本的に「新規顧客獲得にかかった総コスト ÷ 新規顧客獲得数」で求められる。総コストには広告出稿費だけでなく、営業やマーケティングに関わる人件費、ツール利用料なども含めて算出するのが一般的な考え方である。
なぜ重要か
CACが高すぎると、顧客を獲得するたびに利益を圧迫することになり、事業として成立しにくくなる。一方でCACは顧客生涯価値(LTV)と対で見て初めて意味を持つ指標であり、CACが多少高くても、LTVがそれを上回っていれば投資として合理的と判断できる。ブランディングの文脈では、ブランドへの信頼や好意度が高いほど、口コミや指名検索による獲得が増え、広告に頼らずCACを下げられる余地が生まれる。
よくある誤解
CACは低ければ低いほど良いと単純に捉えられがちだが、獲得コストを削りすぎると顧客の質や獲得数そのものが落ちる場合がある。CAC単体ではなく、LTVとの比率(LTV/CAC比)や、獲得した顧客の継続率と合わせて評価する視点が欠かせない。
ブランディングとの関係
広告の出稿量を増やせば新規顧客は増えるが、それに比例してCACも上昇しやすい。指名検索や紹介による流入が多いブランドほど、広告費に頼らず顧客を獲得できるため、結果としてCACが低く抑えられる傾向がある。ブランディングへの投資は、CACという短期指標を長期的に下げていく取り組みとして位置づけられる。