キャズム
Chasm
一文でいうと
アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にある溝で、Geoffrey Mooreが提唱した普及理論の概念。
詳しく
基本的な意味
キャズムは、新しい製品やサービスの普及過程において、アーリーアダプター(初期採用層)とアーリーマジョリティ(前期多数派)の間に存在するとされる深い溝。マーケティング学者ジェフリー・ムーアが提唱した概念で、新しいもの好きの初期層に受け入れられても、実利を重視する多数派に届く前に普及が止まってしまう現象を指す。
なぜ重要か
新しい取り組みは、最初に共感してくれる一部の層と、その後に続く大多数の層とでは、求める価値や納得の基準が異なる。この違いを踏まえずに同じ訴求を続けると、初期の勢いが多数派に届く前に失速する。ブランディングにおいても、新しい理念や施策への反応を早い段階で共感した人の声だけで判断すると、組織全体への浸透度を見誤る危険がある。
インナーブランディングへの応用
ID株式会社は、キャズムを新製品の普及だけでなく、社内でのブランド浸透(インナーブランディング)の壁としても捉える視点を持つ。理念やブランド方針に最初に共感するのは一部の熱量の高い社員(アーリーアダプター)で、その先の大多数(アーリーマジョリティ)に浸透させる段階で足踏みすることが多い。この壁を越えるには、初期層への説明とは異なる、より実務的・具体的な伝え方が必要になる。
中小企業での実践
中小企業は組織が小さい分、キャズムが顕在化しやすい。経営陣や一部の推進担当者だけが盛り上がり、現場の多数派が置き去りになっていないかを定期的に点検することが、インナー浸透を進めるうえで欠かせない。
関連する用語
ID INC. のポッドキャスト「育てるブランディング」より
そう。第11話で話したキャズムの話、覚えてる? 16%のアーリーアダプターを超えて、マジョリティに届いてるかどうか。 これ、感覚じゃなくて数字で把握できるようになる。
今ならね。以前話した、キャズムを乗り越えるための施策として、社内浸透のための推進チームを作ったりとか、人事評価に結びつけるとかも提案できるけど、、、ただもっと、「根本的に何が問題なんだろう」って考えた時に、ブランドアセットが、誰でも、いつでも、どこでも見れる場所にないって思ったんだよ。
もったいないんだよ。で、ここから「じゃあどうするか」なんだけど。これも以前、「浸透には溝、キャズムがあって、現場の多数派は“実績”が見えないと動かない」って話したじゃん。
参考ソース
- ポッドキャストキャズム