マーケットシェア
Market Share
一文でいうと
特定市場における自社の売上・数量シェア。
詳しく
基本的な意味
マーケットシェアとは、特定の市場における自社の売上高や販売数量の占有率を指す。業界内での自社の位置づけを、購買行動という結果に基づいて客観的に示す指標だ。
よくある誤解
マーケットシェアは、顧客の頭の中でどれだけ真っ先に想起されるかを示す「マインドシェア」と対をなす概念として語られることが多い。マインドシェアが先行し、時間差でマーケットシェアが追随するという見方が一般的で、両者は必ずしも一致しない。想起率は高いのに購入には至らないブランドもあれば、その逆もある。
実務での使い方
シェアを計測する際は、市場定義の切り方に注意が必要になる。市場を狭く定義すれば自社のシェアは高く見え、広く定義すれば低く見える。競合や社内向けの報告で恣意的な定義を使っていないか、定期的に見直す姿勢が求められる。また、広告や露出量の占有率を示す「シェアオブボイス」の推移を追うことで、将来のマーケットシェアの変化を先読みする手がかりが得られる。
なぜ重要か
マーケットシェアは事業の結果指標であり、ここだけを見ていては次の一手を判断しにくい。マインドシェアやシェアオブボイスといった先行指標と合わせて追跡することで、ブランドが今後どう動くかの見通しが立てやすくなり、施策の打ち手も早めに検討できるようになる。シェアが横ばいのときこそ、先行指標に異変が起きていないかを確認する価値がある。
中小企業での実践
業界全体のシェアで大手と競うのは現実的ではないため、地域や特定用途に市場を絞り込んだうえで自社のシェアを測ると、実感の伴う指標として使いやすくなる。狭い市場での一位を積み重ねる発想が中小企業には向いている。