ハウスオブブランド
House of Brands
一文でいうと
複数の独立ブランドを傘下に持つが、親会社名は前面に出さない構造。
詳しく
基本的な意味
ハウスオブブランドとは、複数の独立したブランドを傘下に持ちながら、親会社の名前を前面に出さない構造を指す。P&Gが展開する「Ariel」「Pampers」「Gillette」や、Unileverの多数のブランド群が典型例である。
なぜ重要か
各ブランドが独立して立っているため、1つのブランドで不祥事や不振が起きても、他のブランドや親会社の評判への波及を抑えられる。異なる顧客層やカテゴリに向けて、それぞれ最適な世界観・価格帯を追求できる自由度も大きな利点になる。競合として並ぶ自社ブランド同士があってもよい、という考え方でもあり、市場シェア全体を自社ブランド群で押さえる戦略にもつながる。
実務での使い方
親ブランドを前面に出す「ブランデッドハウス」とは対極の考え方で、事業間のシナジーは弱くなる分、各ブランドを独立して育てるための投資が個別に必要になる。どちらのブランドアーキテクチャを選ぶかは、リスク分散を優先するか、資産の共有効率を優先するかで判断する。ブランドごとに専任チームを置き、独立採算に近い形で運営する企業も多い。
中小企業での実践
ハウスオブブランドは、複数ブランドを並行して育てる体力があって初めて成立する戦略であり、経営資源が限られる中小企業には基本的に不向きである。事業を分社化・別ブランド化する前に、本当にリスク分散のメリットが投資コストに見合うかを見極める必要がある。