CI
Corporate Identity
一文でいうと
Corporate Identity。企業の理念・価値観・らしさを、内外に統一的に伝えるための総合的な設計。
詳しく
基本的な意味
CI(Corporate Identity)とは、企業の理念・価値観・らしさを、社内外に統一的に伝えるための総合的な設計を指す。1980年代にブームとなった概念で、以来「企業の個性を意図的に設計する」という思想の基盤になっている。単なるデザイン刷新の話ではなく、企業のあり方そのものを再定義する取り組みとして扱われてきた。
構成要素
CIはMI(Mind Identity:理念)・BI(Behavior Identity:行動)・VI(Visual Identity:見た目)の3層で構成される。理念があり、それに基づく行動があり、それが視覚として表れる、という順序が本来の構造である。この順序を意識せずに見た目だけを先に決めると、後から理念と行動の設計が抜け落ち、表面的な刷新に終わりやすい。3層それぞれの整合性を確認する工程が、CI設計の実務では欠かせない。
なぜ重要か
CIが整うと、ロゴやカラーといった見た目だけでなく、接客や商品開発、採用活動まで一貫した「らしさ」を保てるようになる。CIが整っている企業は、担当者や部署が変わっても対外的な印象がぶれにくいという実務上の利点もある。逆にVIだけが整っていても、行動や理念が伴わなければ、見た目と実態のギャップが顧客や社員に見透かされる。
よくある誤解
CIは「かっこいいロゴを作ること」と誤解されがちだが、それはVIという一部分に過ぎない。ビジュアルアイデンティティが独り歩きして、理念や行動の設計が抜け落ちたままロゴだけ刷新するケースは少なくない。CIは見た目の刷新ではなく、企業のあり方全体の設計であることを押さえておく必要がある。刷新のたびにMI・BI・VIの3層に立ち返る習慣が、CIを形骸化させない実務上のポイントになる。
関連する用語
ID INC. のポッドキャスト「育てるブランディング」より
自動車メーカーって、こういうデザインフィロソフィーとか、ブランディングへの意識がすごく高い業界で。マツダは以前VIの回で話したけど、日本で初めてCI導入した企業って言われてるんだよね。
で。コワーキングスペースをやりながらデザインの提案をしていると、クライアントから経営や事業の立ち上げの相談も受けることが多くなっていって、そうした中でいろいろな広範囲のデザインを行っていくと、それらの一環した制作や管理をするようになっていって、その手段としてCIとV.Iの構築を勉強してきたんだよね。
笑。 うん。あの設計事務所に勤務してた時に、他のチームで車のディーラーの店舗の設計デザインを行ってたんだけど、その時にね、その設計資料の中にCIがあった。ほんとに辞書みたいな厚さの書類でさ、中身を見せてもらってると、本当にと細かく詳細にいろいろなルールが書かれていて、正直衝撃的だったよ。こんなものがあるんだってだから強く鮮明に覚えてる。