ヒーローズ・ジャーニー
Hero's Journey
一文でいうと
主人公が試練を経て変化していく、ジョセフ・キャンベルが体系化した物語構造をブランドストーリーに応用した型。
詳しく
基本的な意味
ヒーローズ・ジャーニーとは、神話学者ジョセフ・キャンベルが世界各地の神話を分析して体系化した、共通する物語構造を指す。主人公が日常を離れ、試練や葛藤を経て変化し、成長した姿で戻ってくるという型を持ち、ブランドストーリーを組み立てる際の型としても応用されている。
構成要素
物語は大きく、主人公が非日常への旅立ちを決意する段階、試練や葛藤に直面する段階、そこで変化や気づきを得る段階、変化した姿で日常に戻る段階という流れで進む。ブランドストーリーに応用する場合、企業や創業者を主人公に見立て、創業のきっかけとなった課題(葛藤)、それを乗り越えた経緯(変化)、現在提供している価値(帰還後の姿)という形に置き換えて語られることが多い。段階の一部を省略しても、葛藤と変化さえ描ければ物語としては成立する。
実務での使い方
単なる沿革や実績の羅列は記憶に残りにくいが、葛藤と変化を軸にした物語として語り直すことで、聞き手の共感を得やすくなる。ここで重要なのは、演出のための脚色ではなく、実際にあった出来事に基づいて構造を整理することにある。事実と発信が一致していない物語は、いずれ見抜かれてしまう。
中小企業での実践
創業者自身が経験した苦労や転機は、多くの中小企業にとって既にある「素材」である。それを装飾するのではなく、ヒーローズ・ジャーニーの型に沿って整理し直すだけで、採用ページや会社紹介の説得力は大きく変わる。
関連する用語
ID INC. のポッドキャスト「育てるブランディング」より
そうそう。古くはアリストテレスから、最近だとジョセフ・キャンベルの「ヒーローズ・ジャーニー」っていう型もあって、ハリウッド映画もほぼこの構造で作られてる。ブランドストーリーも、実はこの型なんだよ。
参考ソース
- ポッドキャストヒーローズ・ジャーニー