バーバルアイデンティティ
Verbal Identity
一文でいうと
トーン&ボイスや語彙、言葉遣いのルールを体系化した、言葉によって表現されるブランドらしさの定義。
詳しく
基本的な意味
バーバルアイデンティティとは、言葉によって表現されるブランドらしさを体系化したものを指す。ロゴやカラーなど視覚面でブランドらしさを定めるVI(ビジュアルアイデンティティ)と対をなす概念で、トーン&ボイスや語彙、言葉遣いのルールを扱う。
構成要素
バーバルアイデンティティには、話し方の調子や態度を示すトーン&ボイス、使う言葉と避ける言葉を整理した用語集、文末表現や敬語の使い方といった具体的な言葉遣いのルールが含まれる。同じ内容を伝える場合でも、堅い言葉を選ぶか親しみやすい言葉を選ぶかで、受け手が感じるブランドの印象は変わる。担当者が複数いる組織ほど、これらのルールを一つの資料にまとめておく必要性は高くなる。
よくある誤解
バーバルアイデンティティはコピーライティングそのものと混同されやすいが、両者は役割が異なる。コピーライティングは個別の文章表現を作る行為であるのに対し、バーバルアイデンティティはその文章がどのブランドの言葉なのかを判別できるようにする、言葉のルールブックにあたる。ルールが定まっていないと、担当者や制作会社が変わるたびに文章のトーンがぶれてしまう。
実務での使い方
ウェブサイトのコピーやSNSの投稿、問い合わせへの返信など、あらゆる接点の文章をバーバルアイデンティティに沿って作ることで、視覚面が整っていても言葉が不揃いという状態を避けられる。VIとバーバルアイデンティティの両輪が揃って初めて、ブランドの「らしさ」は一貫したものになる。
関連する用語
ID INC. のポッドキャスト「育てるブランディング」より
これがブランドを育て続ける組織の、設計思想の根っこだと僕は思ってる。 ガイドラインって、つい「やっちゃダメリスト」になりがちなんだよ。VIも今取り組んでるバーバルアイデンティティの施策なんかもね。 あまりこうガチガチのルールにしてしまうと、個性がなくなっちゃうからね。
参考ソース
- ポッドキャストバーバルアイデンティティ